桐蔭横浜大学の学生と学校関係者は12月12日、能登半島地震で被害を受けた石川県珠洲市の泉谷満寿裕市長とZoom会談を行った。学生有志による復興支援活動「桐蔭能登プロジェクト」の活動報告を行った他、支援金と応援メッセージを送り、珠洲市とさらなる関係強化を目指すとした。
マルシェで寄付募る
能登半島地震を受け、同大学の学生有志9人が復興支援を目的に「桐蔭能登プロジェクト」を始めたのがきっかけ。今年4月の「桐蔭マルシェ」では、珠洲市への寄付の呼び掛けやフードドライブを実施。その後、集まった約19万円の支援金と食品を6月に直接珠洲市へ持参した。
以降、イベントなどで度々寄付を募った他、参加者から応援メッセージの収集などを行ってきた。また秋頃には、Zoomで珠洲市職員とつながり、現地の状況や復旧・復興の取り組みを知るなどして関係性を深めてきた。
来年2月にも学生が現地へ赴き、ボランティア活動を行うとしている。
支援の継続誓う
会談には学生や学校関係者の他に、珠洲市職員、石川県人会関係者など約20人が出席した。
冒頭、河本達毅副学長は「(この大学が)能登と青葉区という離れた場所をつなぐ拠点になれれば」とあいさつ。「今後も学生、教職員ともにプロジェクトに取り組みたい」と話した。
その後、学生がスライドショーを用いてこれまでの活動を紹介した他、応援メッセージ動画を泉谷市長に贈った。
泉谷市長は学校関係者へ向けて感謝の言葉を述べ、「珠洲市の復旧・復興に全力で取り組んでいく」と決意を口にし、「引き続きの支援をお願いしたい」と呼び掛けた。プロジェクトに参加した同大学法学部の大長凜さん(4年)は「今年6月に能登へ行き、ニュースで目にすることのない現状が見られた。自分は卒業になってしまうが、後輩たちに支援の意思を引き継いでほしい」と述べていた。
最後には、石川県の郷土料理「めった汁」が参加者に振る舞われ、歓談を行っていた。
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