「結膜炎ってなんでしょう」 コラム【44】 悠先生のちょっと気になる目のはなし
今年も花粉症の方にとっては辛い時期がやってきました。症状が強い方はドライアイ治療やコンタクトレンズ使用をなるべく控えるなど、花粉症が酷くならないような環境作りを同時に進めると良いでしょう。
眼の花粉症は正式には「アレルギー性結膜炎」といいます。花粉によるアレルギー反応で結膜(白目)に炎症が出ることです。アレルギー性結膜炎は特定の物質に対するアレルギー反応が原因で、花粉のほかにもハウスダスト、ペット、粉塵、コンタクトレンズなど様々な物質によります。治療は原因物質に暴露されないことが最重要で、点眼では抗炎症薬を使用します。
結膜炎には他に「ウイルス性結膜炎」というものもあり、これは俗に言う「はやり目」です。アデノウイルスが眼に接触することが原因で、感染力が非常に強いこと、治癒までに時間を要するのが特徴です。治療開始から通常発症後1週間〜10日は通勤通学停止です。根本的な点眼治療はないですが、二次感染や炎症予防に抗生物質点眼や抗炎症薬を使用します。
もう一つ「細菌性結膜炎」というものがあり、これも感染性のものなのですが、感染力がそこまで強くないことと、発症後3、4日で改善することが特徴です。抗生物質点眼が効くのでそれによる治療を行います。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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