青葉区出身でアメリカ在住のバイオリニスト・松本紘佳さんが3月27日、クリーブランド音楽院(CIM)コンチェルトコンクールで優勝した。この結果を受け、松本さんは今年度、CIMオーケストラと共演する。
名門音楽院として知られるCIMのコンチェルトコンクール。ピアノ、弦楽器、管楽器の奏者が出場し、学外から招かれた審査員によって審査される。18日に開催されたセミファイナルを通過したファイナリストはバイオリン、チェロ、フルートなど15人。松本さんはE・W・コルンゴルト作曲の『ヴァイオリン協奏曲』でファイナルに臨んだ。
松本さんはオーストリアのウィーンに6年間留学していた経験から、「この曲にはウィーンの画家・クリムトの作品にみられるような色彩感や恍惚としたもの、古き良き時代への郷愁が感じられる。とても共感を持って演奏することができた」と振り返る。
審査の結果、松本さんとピアニストの男性の2人が優勝に輝いた。
オーケストラへ期待
松本さんがバイオリンを始めたのは4歳の時。「楽器店でバイオリンを顎に挟んだ時、”これが自分の楽器だ!”と思った」と懐かしむ。
その数カ月後にはフィリアホールで初舞台を経験。ウィーンでの海外留学中も、青葉区の区制20周年記念公演のため一時帰国し、華やかな演奏で節目を彩った。
松本さんはオーケストラとの共演を控え、「ファイナルと同じコルンゴルトの曲を演奏する。今からとても楽しみ」と期待を膨らませた。
![]() コンクールで演奏する松本さん=本人提供
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