往年の名車が電気自動車に―。美しが丘の自動車販売会社「ガレージカレント」代表取締役社長・江頭大介さん(36)が、1980年製「ポルシェ」をEV車へと改造。先月、茨城県で開催された電気自動車の祭典「日本EVフェスティバル」では1時間耐久レースに初出場した。1周2Kmのコースを18周完走。「環境に良い車を作りたい、という長年の夢を形にできて嬉しい」と話す。
構想に2年
幼い頃から車が大好きだった。「環境に良い車があったら」と思ったのは、小学生時代。エンジンを吹かしている車から出る排気ガスの多さを目にしていた日常光景からだった。
スーパーカーの名車「ポルシェ911ターボ」。会社ではポルシェを専門に扱っている。車体も熟知し、往年の「格好いいモデル」をEVにしようと決めた。
構想から完成までに2年。EV車への改造に必要な設計や配線は、回路設計などを手掛けていた大手電気メーカー時代の技術が生かせた。充電口は元給油口に設置。8時間の充電で約50Km走ることができる。
EV車の実用化へ
先日のレースでは自らハンドルを握った。社員ら10人と無線でやりとりを行いスピード調整。平均時速35・937Km。「チームワークの良さで予想以上の走りができた」と振り返る。
国産軽自動車の出場が多かったなかでのポルシェ登場は、周囲を沸かせた。レース中は「売ってくれませんか」との声も。「今後は、本格的にEV車への改造を仕事にしていきたい」と意気込む。すべては「環境のために」。EVポルシェは現在、店頭(美しが丘4の52の16)で展示されている。
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