4月から山内図書館館長に就任した 古川 たか子さん 51歳
本と歩む「実りある」毎日
○…現場スタッフとして働いていた頃と変わらず、山内図書館のキャラクターが描かれたエプロンを愛用し現場に立つ。「スーツよりエプロンが一番落ち着く」と微笑む。長寿、子育ての街「青葉区」。館長に就任し、地域特性に合った図書館運営の意識が高まる。中でも若者の本離れは自身の大きなテーマ。中高生向けのコーナーを改革。年頃に合った本や職業本を充実させ、「魅力ある図書へとリニューアルしました」。市内18館唯一の女性館長。目配り、心配りで「どの世代にも応えられる」図書館を目指す。
○…茨城県出身。図書館司書の道を選んだのは高校生の時。県内高校で1、2位の蔵書数を誇る高校で「文学集全巻を読みつぶして」。図書館が自分の場所になった。現・筑波大学情報メディア系卒業後、大学図書館や夫の仕事で渡米し、小学校ボランティア司書を経験。「図書館と授業の連携が強い海外教育の魅力を感じました」。帰国後、10年から山内図書館へ。「本が大好きで様々な年齢、世代が訪れる地域の図書館を選びました」
○…子育て中は毎晩欠かさず読み聞かせをした。「親子で感動し合える絵本が大好き」。図書館に絵本を求めに来る親子を見ると「微笑ましい光景。自身の子育て時代を思い出します」。フル回転の日々。休日はどの部屋にも本がある自宅での読者や庭仕事、寺家ふるさと村散策でホッと一息つく。
○…「開発で変わりゆく青葉区の歴史を学びたい」。山内図書館で働き始めた頃から、歴史の紐解きに尽力。郷土史資料コーナーを担当し、大山街道を歩く会、開発を振り返る講演会を企画した。「歴史資料は待っていても入手できない」。資料の名前を辿り積極的にアプローチ。多くの出会いを実らせた。昨年は開館35周年記念で学生とあざみ野の昔の姿を展示する模型を製作。「図書館から新たな地域連携を見つけていきたい」。大好きな本に囲まれた図書館から、地域を見つめる。
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