青葉遊技場組合 「かもめーる」で詐欺抑止 7月に1万通配達
青葉遊技場組合(平田照組合長)は現在、青葉警察署や青葉区内の郵便局と協力して「振り込め詐欺」の抑止活動を進めている。同局員が注意喚起を促すデザインの「かもめーる」1万通を7月7日、青葉区民に配達する。
青葉区内にある12のパチンコ店で組織する青葉遊技場組合では、「振り込め詐欺」を減らそうと掲示物などを通じて啓発に力を入れている。しかし、被害は後を絶たず、今年4月には2400万円を詐欺グループの現金受け取り役に手渡す事案も発生した。
そこで同組合は、現金を引き出す窓口となる郵便局とタッグを組み、暑中・残暑見舞はがき「かもめーる」を利用した注意喚起を発案。このはがきは「くじ付き」で、自宅に保管してもらい振り込め詐欺への意識を向上させる狙いがある。郵便局員が青葉台やたまプラーザなどを中心に、1万通を区内全域の高齢者宅に届ける予定だ。
平田組合長は「暴力団の資金源になっている卑劣な犯罪を少しでも減らせれば」と抑止に役立てたい考えだ。横浜柿の木台郵便局=柿の木台=の串田和子局長は「被害の確率が高い高齢者の多い地域に配達をする。当選番号が発表されるまで自宅で保管してもらえれば」と期待を込める。
被害額は増加傾向
2013年1月から5月末までの振り込め詐欺発生は8件で、被害金額は約3920万円にのぼる。前年同期比で件数は1件減だが、被害額が約720万円増加している。さらに、6月には1500万円の高額被害も発生しており、同署生活安全課は「高額被害が増えているのは、高所得者の多い青葉区が狙われているのでは」と分析する。
同署の北川常弘署長は「各団体が協力してくれるのは非常にありがたい。警察としても犯人逮捕に全力を注ぎたい」と話した。
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