地方選青葉区 維新、市県ともトップ当選 自民市議1増、民主不在に
4月12日投開票の市議選・青葉区選挙区(定数7)は藤崎浩太郎氏(35)、県議選(定数3)は赤野孝之氏(45)がトップ当選。前回に続き、維新の党が首位を守った。自民党は県議の現職2人と、市議の現職2人に加え新人の中山まゆみ氏(48)が議席を獲得。民主党は現職市議の議席を失った。市議選の青葉区投票率は39・97%で過去最低だった。
トップで2期目の藤崎氏は2位の自民・山下正人氏(50)と約3千票差で、1万票差だった前回より差が縮まった。藤崎氏は「投票率が一段と下がったのは、地方議会に対する不信感やあきらめ、無関心がある」とし、地方政治の改革に意欲を示した。山下氏は「厳しい戦いだったが、自民から3人当選できてよかった。議会力強化を目指し、掲げている総合区制度の実現などを実行したい」と語った。
3位以下では、自民の横山正人氏(51)と公明の行田朝仁氏(48)、共産の大貫憲夫氏(67)が1万票から1万2千票の間で接戦に。大貫氏は前回より3千票以上を伸ばした。
神奈川ネットワーク運動の現職、丸岡伊津子氏(53)に替わって出馬した青木真紀氏(41)は、約9千票を得て当選。「皆さんのおかげで取れた議席。しっかり受け止めたい」とし、「子育てと介護の当事者として、訴えてきたことはしっかりやる。子育てではいろいろな働き方、暮らし方に合わせた制度が選べるよう選択肢を増やしたい」と語った。
新人の中山氏は、次点の民主現職・菅野義矩氏(67)に2千票差以上をつけ、7議席目を獲得。中山氏は「私の力は1%未満、皆さんのおかげ。自民党として青葉区初の女性市議なので、期待に応えられるよう謙虚に頑張りたい」と語った。
民主の新人、小笠原一夫氏(59)と、無所属の平井和彦氏(44)は票を伸ばせなかった。
統一地方選
県議は維、自2人
定数1減の県議選・青葉区選挙区は、現職の赤野氏、自民党の小島健一氏(51)と内田美保子氏(49)が当選し、神奈川ネットワーク運動の現職・若林智子氏(53)は議席を失った。前回、約3万票だった赤野氏は「今回は逆風の選挙戦だった。この4年間でしっかり基礎を固めて、大阪と並ぶくらいの勢力をつけていきたい」とし、地域の基盤づくりを強調した。
返り咲きを目指した民主の伊藤久美子氏(55)、無所属の大井康裕氏(48)の元職2人は及ばなかった。
投票率 過去最低に
青葉区投票率(市議選)の39・97%は前回比5・72ポイント減で、全市の42%より2・03ポイント下回り、18区中で5番目の低さに。1995年の41・51%から上昇を続け、前回2011年は45・69%まで上がったが急落し、今回初めて40%を下回った。
知事選は黒岩氏
神奈川県知事選挙も12日に投開票され、現職の黒岩祐治氏(60)が220万票近い圧倒的な支持を集め、新人の岡本一氏(69)に大差を付けて再選した。青葉区での得票数は、黒岩氏6万9829票、岡本氏2万1904票だった。
当選確実が報じられた後、黒岩氏は「裸で県民の皆さんの中に飛び込んだ」と選挙戦を振り返った。今後も特区などを活用した経済活性化策を進めていくことを強調。「血の通った行政を実現させられるかが課題」と県民の声を今まで以上に県政に反映させることを2期目の目標に掲げた。
投票率は過去最低の40・71%。低投票率について黒岩氏は「県議選が11選挙区で無投票になったのが痛かった」と話した。
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