柿の木台地区の緑化に取り組む住民団体「やもと農塾」(工藤昇代表)が昨年度、横浜市の「地域緑のまちづくり事業」に採用され、この春からエリア内に花を植える花箱を設置するなど活動を本格化している。
緑が豊かなまちづくりを目指し、横浜市が民有地の緑化整備に対し3年間助成を行う同事業。横浜みどりアップ計画の一環として2009年度に始まり、これまでに22地区が採用されている。区内では、柿の木台地区が初めて。
高齢化対策にも
3月には県内の間伐材を使用して、花箱50個を全て手作り。地区内の柿の木台郵便局と茶々かきのきだい保育園、黄泉の園(墓地)の3カ所に設置し、320株の花を植えた。花箱は坂道が多いまち並みに合わせ、ベンチ付きにしている。同地区は高齢化率が区の平均を上回っており、工藤代表は「花を楽しんでもらうだけでなく、座って会話を楽しんでもらえれば」と話す。
やもと農塾は、4年ほど前に「畑や田んぼのある風景を残したい」という思いから工藤代表が発足。現在9人が参加している。活動主旨に合うと考え、同事業に応募したという。「歩きたくなるような、歩いて楽しいまち並みの柿の木台」を目指し、堆肥の自作を通じた地域の美化活動やオリジナルの花箱とベンチの製作、大山道を中心とした散歩道の策定、まちづくり講座などを行っていく。
設置された花箱を見て、住民からの問い合わせが増え、今後約20カ所に花箱を設置する予定。柿の木台自治会の吉田敬雄会長は「地元のコミュニケーションのきっかけにもなる。計画終了後にどうなるかが大切」と期待を寄せている。
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