横浜市は市内事業所を対象に「横浜健康経営認証制度」を昨年度に創設しており、今年度は57事業所が選ばれた。青葉区内からは日舗建設(株)、明日の(株)、(株)プレジャーが認証され、1月18日には市長公舎で認証式が行われた。
健康経営とは、従業員に対する健康増進の取組を経営的視点から捉え、戦略的に実施することで将来的な収益性の向上を目指すもの。市としては人材不足の解消につながるとして市内事業所に推奨している。
認証は事業所が応募し、市の外部委員により構成された横浜健康経営認証委員会が審査、市長が認証する。クラスA、AA、最上位のAAAまでの3クラスがあり、Aは経営者が健康経営の概念を理解し、明文化していることが条件。AAは健康経営を推進する体制を整備し、従業員の健康課題の把握、課題への取組を実施していること。AAAは健康課題に即した取組の結果を評価し、次の取組へと繋げているものとしている。今年度はAが34事業所、AAが15事業所、AAAが8事業所選ばれている。
区内で認証されたのはAAで日舗建設(株)(若林訓晴代表取締役)の1社、Aで明日の(株)(村尾周三江(すみえ)代表取締役)、(株)プレジャー(赤間敏孝代表取締役)の2社。
3社の取組
舗装工事など土木一式を事業とする日舗建設(株)は区内最高のAAを獲得。全国を単位とした「健康経営優良法人2017」に昨年認定されるなど早くから健康経営に取り組む。同社は、よこはまウォーキングポイント登録事業所として従業員全員が歩数計を持ち歩いて記録し、月単位で最高歩数の人を表彰するなどの取組を実施。若林代表取締役は「健康を害して休むことは業務への影響も大きい。健康第一で取組を継続していきたい」と話している。
HP(ホームページ)制作やウェブショップ運営サポートなどを手がける明日の(株)=桜台=はA認定。多様な働き方を実現し、地域雇用促進事業としてコールセンターを運営。地域の子育て中の女性が多く在籍することから、従業員に加えて家族の健康管理にも努める。SNSを使い、子どもや家族の健康状態について常時情報交換を行うほか、休暇や休憩が取りやすい環境も整備する。「メンバーや家族はもちろん、地域の健康にも目を向けていきたい」と村尾代表。
同じくA認定を受けた(株)プレジャーはあざみ野で遊技場などを経営。「健康パチンコ」を打ち出し、高齢化が進む客の健康に配慮し、遊技中に健康器具を貸し出すほか、健康情報の発信などの取組を実施してきた。さらに取組を進めようと、従業員が自らの健康意識を持つように働きかけ、健康管理士などの資格取得や禁煙成功者への手当を支給してきた。「これまでの取組が評価されたのは嬉しい」と担当者の福本隆史さんは話している。
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