青葉区のサッカークラブチーム「FC T・BRUE」出身の新川(しんかわ)翔馬さん(17)のチームが10月5日、6日に国体の文化プログラムの1つとして初開催される全国都道府県対抗eスポーツ選手権に出場する。新川さんは「優勝を目指したい」と意気込む。
賞金総額が30億円を超える大会があるなど、世界的に競技人口を増やしている対戦型ビデオゲームなどの競技「eスポーツ」。今回の大会は茨城で実施される第74回国民体育大会(いきいき茨城ゆめ国体)の中で行われるもので、各都道府県代表決定戦で勝ち上がった代表チームが対戦する。
競技種目は「グランツーリスモ」「ウイニングイレブン」(ウイイレ)「ぷよぷよ」の3つのゲーム。高校生などの「少年の部」と年齢制限のない「オープンの部」がある「ウイイレ」に出場した新川さんは同級生の諸橋怜さん、須田吾郎さんと「T・BRUE」の公式チームとして少年の部に出場した。
同ゲームはKONAMIから発売されているサッカーゲームで、実在のスター選手を動かせることから世界中で人気を集める。大会ではチーム3人が協力し、全員が連携して点を狙う。同チームは数回あるオンライン予選を経て、8月に行われた神奈川県代表決定戦で優勝して全国大会への切符をつかんだ。
出身から公式チームへ
中学生のサッカークラブチーム「FC T・BRUE」出身でリーダーの新川さんは市内の高校に通う2年生。高校のサッカー部で1年ながらAチームに入るなど活躍していたが、昨年10月に怪我で休部したことから本格的にeスポーツに取り組み始めた。「マネージャーになれと言われたけど、プレーがしたかった」と新川さん。もともとウイイレはプレイヤー時代にイメージトレーニングや戦術面の勉強などに活用しており、高校の同級生とゲームチームを組んでいた経緯もあったという。
毎日SNSでグループ通話をしながらオンライン上で特訓していると、いつしか勝率が8割を越え、オンライン対戦のランキングも上位に。チームメイトの1人がサッカー部で「どこにボールを出せばいいのかがわかる」と息の合ったプレーに自信をつけ、今回初めて大会参加を決意。チーム名は現在もOBとして交流があり、「のびのびして楽しかった」という「T・BRUE」を選んだ。
同クラブの河本豊輝代表によると新川さんは学校の成績も良く、保護者の理解もあったことからチーム名の使用を快諾。全員のユニフォーム提供など公式チームとして送り出すことになった。「Jリーグのチームがeスポーツ選手を抱えるなど、時代の流れとして同競技が認められてきている。彼をモデルにサポートする体制を整えられれば」と説明し、OBのサッカー留学などを支援している一環でもあったという。
大会は各都道府県対抗でグループリーグを勝ち上がるとトーナメント戦となる。同チームはグループHで北海道・島根・京都と対戦だ。新川さんは「連携には自信がある。部活動チームには絶対に勝ち、県代表として優勝できれば」と語った。
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