本塁打王が目標と話す渡部選手
プロ野球ドラフト会議が10月26日に都内で行われ、区内からは桐蔭横浜大学＝鉄町＝の渡部（わたなべ）健人内野手が埼玉西武ライオンズから１位で指名を受けた。また、日本体育大学＝鴨志田町＝の森博人投手が中日ドラゴンズから２位で、国学院大学＝新石川＝の小川龍成内野手は千葉ロッテマリーンズから３位で指名された。区内の大学から３人が指名されるのは２年ぶり。いずれも上位の指名で、プロでの活躍が期待されている。
ハマのおかわり君
桐蔭横浜大の渡部選手は１７６cm、１１３kgの巨漢ながら、50ｍ走は６秒３の俊足の持ち主。10月に終了した神奈川大学野球連盟秋季リーグではリーグタイ記録の１シーズン８本塁打に加え、リーグ新記録となる23打点をマーク。長打力とその体格から、西武・中村剛也選手のニックネーム「おかわり君」になぞらえ、「ハマのおかわり君」と呼ばれる逸材だ。
ドラフト当日は緊張した面持ちで中継を見守っていたが、西武の１位指名に「人生で１番驚いている」と率直に話し、「高い評価をしてもらってうれしい」と笑顔を見せた。渡部選手は小学生の頃から憧れていたプロの舞台で「自分の持ち味である長打力を生かしてチームに貢献したい」と話し、「少年野球の子どもたちに憧れられる選手になりたい」と目を輝かせた。
「新人王目指したい」
日体大の森選手は愛知県立豊川高校出身の右腕。最速１５５Kmのストレートとカットボールが武器で、今秋の首都大学野球では最高殊勲選手にも選ばれた。
同大の健志台キャンパスには４年間一緒に練習してきた同級生部員や関係者が集い、２巡目で中日からの指名が読み上げられると、会場は大きな拍手で沸いた。
森選手は「指名されてほっとした。愛知で生まれ育ち、ずっと憧れだった中日から指名を受けてうれしい」と喜びを語り、「１年目から１軍に定着し、新人王を目指していきたい」と力強く目標を語った。
堅実な守備と脚力が武器
ロッテから指名を受けた国学院大の小川選手は、前橋育英高校出身で右投げ左打ちの内野手。走攻守の全てで思い切ったプレーが身上で、昨年は侍ジャパン大学日本代表にも選出された。
指名後の記者会見はコロナ禍のためオンラインで開催。小川選手は「大学４年間で磨き上げた守備が自分の長所。派手ではないが、堅実なプレーでプロの世界で勝負していきたい」と意気込みを語った。
意気込みを語る森選手
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部員たちと喜ぶ小川選手
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