9月16日付で青葉警察署長に就任した 中島 敦志さん 青葉区在勤 58歳
飾らず、準備怠らず
○…40年の警察官人生で初の署長職。青葉警察署には25年ほど前に勤務して以来となるが、「当時は開発が一段落した頃。まちは発展し続けているけど、変わらず落ち着いた雰囲気が素敵だよね」と印象を語る。一方、交通事故や特殊詐欺の多さは課題とし、署員には「階級や所属部署関係なく、一人ひとりが責任を持ち治安維持に務めよう」と呼びかける。
○…横浜商業高等学校卒業後、警察官の道へ。「ずっと目指していたとか、格好良い話じゃないよ」と笑うが、これまで阪神・淡路大震災など災害現場での任務、少年捜査課、サイバー犯罪捜査課など、経験部署は多岐に渡る。思い出深いのは警察官として独り立ちして初めてのパトロールで、詐欺の指名手配犯と職務質問で出くわしたこと。「運が良かった」と表情を和らげるが、逮捕に至るまでが難しい事件の解決に、仕事の手応えを感じたという。
○…好きな言葉は「幸運は用意された心のみに宿る」。準備を怠る者には運は決して訪れないという意味で、指名手配犯の逮捕も事前の準備や行動があったからこそ成しえたものと振り返る。捜査で徹夜が続く過酷な日々でも「辞めたいと思ったことはない」ときっぱり。仕事にまい進する父の背中を見て育ったからか、長男も警察官の道に進んだという。
○…ウオーキングが趣味で、毎朝4時半に起きて区内を歩くのが日課。日々新しい発見ができると話し、今の目標は鶴見川の源流まで歩くこと。「でも署員からしたら署長が歩き回るのはたまったもんじゃないよね」と苦笑いしつつ、「まずは青葉区を知ること。コロナ禍で地域と交流する機会も減ってしまった。改めて関係を築き、まちの安全・安心を進めていきたい」と先を見据える。
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