横浜市は50歳以上の市民を対象に認知症の簡易検査「もの忘れ検診」を2025年3月31日まで無料で実施している。
認知症の早期発見、早期対応を進めるためのもので、23年度からは政令市では初めて、若年性認知症の有病率が高まる50歳以上までに対象を拡大している。
アルツハイマー病の新たな治療薬「レカネマブ」が日本の製薬大手「エーザイ」とアメリカの「バイオジェン」によって共同開発された。アルツハイマー病の原因物質を取り除き、進行を遅らせるための国内初の治療薬で、23年12月に国内販売が開始。新薬の対象は、アルツハイマー病で認知症を発症する前の「軽度認知障害」や早期の認知症と診断された人で、認知症の兆候を早期に発見することが重要になってくる。
24年度の「もの忘れ検診」の対象は▽市内在住で受診日時点で50歳以上▽受診日までに認知症の診断を受けたことがない――の2点を満たす人。市は65歳以上の人には、年1回の受診を勧めている。実施場所は市内159カ所の医療機関(50歳から64歳の人は53カ所)。
受診費用は無料。ただし、認知症の疑いがあった場合は専門の医療機関が紹介される。その際の紹介料や精密検査の費用は有料となる。
予約は受診希望の医療機関に電話で行う。問い合わせは市健康福祉局高齢在宅支援課【電話】045・671・4129。
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