「白内障や緑内障以外で60代以降に多い目の病気」 コラム【35】 悠先生のちょっと気になる目のはなし
眼も加齢と共に病気が増えてきますが、それは白内障や緑内障に限りません。視機能に特に影響を及ぼすのは眼の奥の網膜の疾患です。60代以降に多い、注意すべき病気をいくつか紹介します。
加齢黄斑変性は、その名の通り加齢によって網膜の中でも特に重要な黄斑というモノを見る場所に異常血管が生じる病気です。加齢以外に食生活の欧米化に伴い増加してきたとも言われます。歪みや視力低下を来し眼内への投薬で治療します。
また、動脈硬化は加齢や生活習慣などで血管が硬く脆くなる病態ですが、血管が豊富な網膜にも影響を及ぼします。網膜静脈閉塞症や動脈閉塞症は、動脈硬化により、言わば脳出血や脳梗塞が眼に生じた病態で視力低下や視野障害を来します。レーザーや手術で治療しますが、脳出血などと同様に後遺症が残ってしまうこともあります。
網膜以外では眼瞼下垂といったまぶたが下がってきて見えにくくなったり、眼球を動かす筋肉の力が衰えて斜視となり、モノが二重に見えてしまうといったことも起こります。いずれも日常生活に支障を来すようになれば手術により治療することがあります。
加齢のみで生じてしまう病気もありますが、これに加えて生活習慣の悪化が重なり、発症する病気も多いことに注意しましょう。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
〈神奈川県後期高齢者広域医療連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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