青葉区食生活等改善推進員会(愛称・ヘルスメイト)の会長を務める 倉島 ひとみさん 黒須田在住 58歳
「いつもがもしも」の備えに
○…食を通じた健康づくりの大切さを地域住民に広めるボランティア「ヘルスメイト」として活動14年目。今年度から会長に就任し、今年30周年を迎える青葉区ヘルスメイト73人を束ねる。6月24日からは青葉区役所で「1日3食、バランスよく食べる」をテーマに食育パネル展を行う。さまざまな活動もデジタル化が進み、苦戦しているというが、「試行錯誤しながらみんなで頑張っています」と自然体だ。
○…兵庫県西宮市で育ち、結婚後に関東へ。第一子の里帰り出産で帰省中、阪神・淡路大震災に被災。気が付くとベッドから落下しており、「胎児と自分の身を守らなければ」と必死だったと振り返る。交通網がまひする中で、「食料と水の大切さを改めて実感した」と話す経験は、東日本大震災を機に区独自で取り組んできた「災害時の食」の啓発にもつながっている。全て備えておくことは難しいからこそ、「普段からある食材を上手く活用した災害レシピなどを皆さんにお伝えすることが役目」。
○…管理栄養士の資格を持ち、勤め先の食品会社で出会った夫と結婚。仕事の関係で東南アジアに駐在した経験もあり、タイ語やインドネシア語も習得、多国籍料理も普段から振る舞うのだとか。一方で、好き嫌いが多いという孫娘には「いつかは食べるようになるよね」と甘い一面も。
○…食事相談の場に出れば、学生や現役世代など抱えている悩みは人それぞれ、「無理しない範囲でバランスの良い食事を選ぶ力をつけてもらいたい」。災害が起こると最優先になる食の確保だが「いつもがもしもになるように。もしもの時に慌てないように、普段から実践してもらう。ちょっとした知識を思い出してもらえたら」と区民に情報を伝え続ける。
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