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青葉区版 公開:2024年10月24日 エリアトップへ

第23回全国障害者スポーツ大会陸上競技に出場する 北川 知彦さん 桂台在住 56歳

公開:2024年10月24日

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北川 知彦さん

限界超え、進み続ける

 ○…佐賀県で10月26日から開催される第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」で、陸上競技の50m走とジャベリックスローに出場する。大腸癌手術によって身体障害になり、昨年初出場した全国大会で、ジャベリックスローの日本記録を更新。2度目の出場を前に、「昨年の日本記録を今年塗り替える。目標完遂に向けて精一杯出し切る」。

 ○…46歳で大腸癌が発覚、手術を受けた。1度は快方に向かったが、2020年に再発。2度目の手術で人工肛門を造設し、直腸機能障害になった。再発に「絶望を感じた」一方、考え方が変化。「障害者だからできることをしよう」と模索を始めた。新型コロナに罹患、重症化したのはその矢先。後遺症で右脚に麻痺が残るも、リハビリの中でパラスポーツに可能性を見出し、本格的に競技を始めるに至った。

 ○…名古屋市に生まれた。高校時代は陸上部に所属。20歳で上京した後、バイク教習指導員になるため自動車教習所に就職した。「有名人に教えたこともある」と得意げな笑み。現在は教習所で人事に携わる傍ら、陸上に打ち込む日々を送っている。さらに、息子が入団していたのをきっかけにフラッグフットボールのコーチに。忙しい毎日だが、家族と共に「好きなことをして、好きなように生きている」。

 ○…パラスポーツを通して様々な出会いがあった。「どの人も前向きで、ワクワクしているんです」。だから自分も前向きに。癌は転移、増大し、抗がん剤治療が続いているが、「来年の”今日”は来ないかもしれない」と語る表情に絶望の色はない。「来年も、再来年も、行けるところまで。進み続ける姿をみんなに見ていてほしい」。まぶしい笑顔に覚悟をにじませ、前を見据える。

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