11日(土)開催のスポーツ人の集いで講演を行う 横溝 三郎さん 市内在住 72歳
「人生は諦めないこと」
○…講演のタイトルは『スポーツと私』。「私は、陸上から色々なことを教わったので、陸上から経験した人生を話そうと思っています。少しでも興味を持って聞いてもらえれば嬉しいですね」と意気込みを話す。全国からの講演依頼を断り続けているが、今回は、出身地である緑区からの依頼とあって引き受け、気持ちも高まっている。
○…中山中学校ではバスケ部と陸上部に入部。バスケで身体のバネを鍛えることができ、陸上にも好影響を与えた。当時箱根駅伝に出場していた地元選手が中学校で練習している姿に憧れ、本格的に陸上へ。進学した横浜高校では3000mで当時のジュニア世界新記録を更新。「世界を意識し始めたのもこのころからでした」。24歳で東京オリンピック3000m障害に出場。小学校の卒業文集に書いた「オリンピックに出る」という夢を叶えた。
○…箱根駅伝の歴代名ランナーとして語り継がれている。中央大学で4年連続出場。今も破られていない6連覇の中心メンバーとして活躍した。しかし、5区山登りを任された2年生の時、ケガの影響でブレーキとなってしまった。何度も諦めかけたが、フラフラになりながらも襷を何とか繋いだ。「復路のメンバーが逆転してくれて本当に嬉しかった。今でも感謝の気持ちを忘れていません」。それと同時に今でも「諦めずに走りきり、襷を繋ぐことができてよかった」という思いを強く持っている。
○…ラジオ、テレビで27年箱根駅伝の解説を担当した。歴史に残る名場面を現場で実際に見てきたが、特に気になった選手は自身も経験したブレーキした選手。自身の姿と重ねながら「これが終わりではない。未来があるという気持ちを込めて解説していました」。講演でも、特に若い人が希望、目標を持って生きていけるようなきっかけになればと願う。「これまで支えてくださった人々に感謝を込めながら講演したい」
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