横浜市立田奈中学校(稲田義郎校長)吹奏楽部が今月9日に千葉県で開催された「第18回東関東吹奏楽コンクール」で金賞を受賞した。5年連続の出場で初の金賞となり、創部以来最高の成績を収めた。
同校吹奏楽部は、今年7月に行われた市のコンクール、8月の県コンクールでそれぞれ金賞となり、9日の東関東へ出場。東関東コンクールは、神奈川のほか、千葉、栃木、茨城県の4県から25校が参加し行われた。
コンクールは、12分以内に決められた4曲の中から1曲を選択する課題曲と自由曲の計2曲を演奏。同校は課題曲で「行進曲希望の空」、自由曲は「アルプスの詩(うた)」を披露した。
同校の東関東コンクールへの出場は5年連続5回目。過去の大会では銀賞3回、銅1回だったこともあり、今年の目標を「金賞」に定め、練習してきた。
同校吹奏楽部の滝野恵子顧問は「昨年の経験者が多く残り、技術も高く、生徒のモチベーションが高かった。力を出し切ってくれれば、結果はついてくると思っていた」と話した。
円陣で結束
東関東コンクールを目前に控えた今月5日、ホールでの通し練習時の出来事が部員の結束をさらに強めた。この日は本番へ向けた大事な練習だったが、やる気が感じられず、滝野顧問からいつも以上に厳しい声が部員に向けられた。泣き出す部員もいる中、副部長の山内華夏さんが、コンクールに出場する50人全員で円陣を組むことを提案。「強く願えば夢は叶う。一音、一音、全力入魂」と全員で声を合わせたことで、チームがまとまりをみせた。以来、練習前には必ず円陣を組み、結束をはかった。
また、自由曲が「アルプスの詩」ということから、部員でアルプスに関する写真を集め、写真で大きなアルプスの張り紙を作成し、自由曲に対してイメージを膨らませたことも、チームがまとまるきっかけの一つとなった。
中川由樹部長は「円陣がなかったら金賞は取れなかったと思います。つらかったこともたくさんありましたが、最後に全員で乗り越え、演奏できたことが嬉しかったです。忘れられない、最高の夏になりました」と振り返った。
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