自衛隊OBと地域との交流会「横浜ゆるやかな会」を立ち上げた 高鹿 治雄さん 新横浜在住 58歳
絆生まれる場所つくりたい
○…自衛隊OBの仲間とともに地域との交流会である「横浜ゆるやかな会」を立ち上げた。妻が運営する中山のデイサービス事業所を開放し、第1回となる「ゆる会」を開催。「自衛官と楽しくゆるやかに楽しむ」をモットーに、歌あり笑いありのイベントに仕立てた。「自衛官も人間。忙しい任務の中で彼らがふと心休める機会と、そうした彼らのことを知ってもらえる機会をつくりたい」と、自衛隊OBを中心に全国的に広まりつつある「ゆる会」を横浜市で立ち上げた。
○…1956年、埼玉県に生まれる。「飛行機乗り」に憧れ、20歳で海上自衛隊に入隊。山口県小月教育航空隊で海上自衛官として歩み始めた。その後は哨戒機「P-3C」の戦術航空士として勤務。自衛隊の指揮通信システム構築にも従事した。海上自衛隊で培った様々な経験や人脈は、人生の大きな支えになった。「仲間や上司、部下、多くの人たちに支えられ、35年間勤め上げることができた」。横須賀にある指揮通信開発隊司令として一等海佐の任務を最後に一昨年、惜しまれながら定年退官した。
○…退官後は民間企業に再就職し、第二の人生を送りながら、妻と一緒に介護支援事業所を中山で運営している。「夢は妻と日本一の会社を作る事。ひとりでも多くの方に喜んでいただけるよう、きめ細かなサービスを展開したい」。子どもから高齢者まで全ての人が年を重ねることが楽しくなる地域をつくりたいと、介護が必要な人だけでなく、その家族まで焦点にあてた支援サービスを掲げる。
○…横浜市の「空き店舗活用事業」を活用しはじめた中山のデイサービス事業所「ジョイフルセンター鹿角屋」を会場に、歌声喫茶や絵画教室などのイベントを企画している。「人と人が繋がっていける機会をつくりたい。目と目を見て話し、お互いを知れば絆が生まれる。地域にそういう芽を沢山つくりたい」。夫婦二人三脚での挑戦が続く。
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