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学校法人桐蔭学園 50年の歩み 「人間力」掲げ 11月1日 記念式典・祝賀会 盛大に
「自然を愛し、平和を愛する国際人たれ」
創立50周年を今年迎えた、横浜市青葉区鉄町の学校法人桐蔭学園(平岩敬一理事長)。1964(昭和39)年の創立以来、「自由・求学・道義・愛国」の4本柱からなる建学の精神を掲げてきた同学園は、50周年を機に「自然を愛し、平和を愛する国際人たれ」という一項を加えた。11月1日には、桐蔭学園シンフォニーホール(旧鵜川メモリアルホール)で記念式典を実施。次の50年に向けた決意を胸に、新たな一歩を踏み出した。
桐蔭学園は1964年4月、「私学にしかできない、私学だからできる教育の実践」を掲げ、高等学校新入生161人を迎えて誕生した。現在は幼稚部から大学院まで、8千人を超える生徒、学生らを擁する総合学園として教育の場を提供している。
「文武芸の三位一体教育」のもと、「文」では習熟度別教育、男女併学等の先駆けとして高い進学実績を修めてきた。全国レベルで活躍するクラブ活動の「武」に加え、「芸」では県下有数の収容人数、設備を誇るシンフォニーホールを持ち、情操教育の場として、学内外の人々に芸術鑑賞の貴重な場を提供している。
記念式典に千人
1日の式典は同学園の生徒代表や教職員、関係者ら約千人が出席。来賓に国務大臣の甘利明氏、黒岩祐治神奈川県知事をはじめ、国会議員、県議会議員ほか官公庁や関係団体から大勢が駆けつけた。
司会は女子部16期生で、日本テレビアナウンサーの鈴江奈々さんが担当。冒頭の式辞で平岩理事長は、「誇るべきものは施設、設備ではない。歴代の校長、教職員は卒業生たちの活躍を随一の誇りとしてきた。5万人を超す卒業生が各分野で活躍し、その一人ひとりが桐蔭教育の宝」と、学園が取り組んできた人材育成の理念を強調。「急速なグローバル化、多様化の時代を迎えている今こそ、『自ら考え判断し行動できる子どもたち』の育成が重要なポイント。学園は改めて今年を原点として、学校法人としての社会的責任を果たせるよう、一層の努力を続けていく」と、新たな一歩への決意を語った。
甘利大臣も激励
来賓祝辞では甘利大臣が、同学園で学んだ娘2人のエピソードを披露。「個性を大切に、目標に向かってまい進できる。そんな教育を受けさせてもらったと感じる。50年の歴史を支えてきた関係者の方々に感謝と敬意を表すとともに、日本を支えていく人材をこの学園から絶えず輩出し続けることを願う」と力強くエールを送った。
続いて、黒岩知事は大学受験で浪人を繰り返した体験談を交え、「うまくいかなかった体験が自分を強くしたと考えている。勝ち続けることはできない。負けたときの体験をどのように次に生かすか。負けた人の気持ちをどれだけ分かることができるか。そういったことの積み重ねが『人間力』につながる」と持論を展開。在校生たちの今後の活躍に、期待を込めた。
式典を締めくくる祝賀演奏では、在校生を主体に、保護者や卒業生ら同学園関係者で構成する「第九の会」管弦楽団・合唱団が、ベートーベン作曲「交響曲第九番」第四楽章を披露。卓越した重厚な音色と、歌声のハーモニーが出席者を魅了し、50周年の節目に華を添えた。
在校生 決意固め
式典を終え、この日「生徒代表の言葉」を檀上で述べた真坂卓実君(中等教育5年)=写真右=は「多くの方々のおかげで今の桐蔭があることを強く実感した。『世界中の人たちを幸せにしたい』という夢に向けて、いろんな国々が今求めているものが何かをこれから考え続けていく。100周年記念式典に呼ばれるような人物になりたい」と決意を口にした。
医師を志しているという須田薫子さん(高校女子部2年)は、「甘利大臣の娘さんの話が印象に残った。日本の地域医療に携われるように、人間力を培っていきたい」と語った。
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