「東本郷まちづくり協議会」(堀勝幸会長)が現在、「市道鴨居88号線」バス通りの歩道の一部拡張に向けた協議を緑区と進めている。大型バスが通過する同線には歩道がない箇所もあり、通学通勤者の安全確保を目的に3月末から工事を開始する予定だ。
今回工事の対象となる「市道鴨居88号線」の区間は、港北区小机方面からJR鴨居駅に向かう大型バスが通る幹線道路。
歩道の幅が10センチ程度のところや歩道が全くない箇所があるため、同線を通学に利用する東本郷小学校児童やバスを待つ人らは、常に車との接触の危険にさらされてきたという。
「東本郷まちづくり協議会」は歩道拡張による安全な歩行空間の確保を目指し、2013年に緑区などと危険な箇所を特定。その道沿いの地権者に歩道拡張への協力依頼を行ってきた。
14年4月に、地権者から無償で土地を借りられることになったことから、今回の工事の実施が決定。同会らは歩道整備方法などを話し合ってきた。
決定した工事区間は「みどり養護学校入口」交差点付近から、JR鴨居駅方面へ向かう約50mの片道。人一人が通れることを想定し1m幅を基本としたアスファルトの歩道を予定している。一部、土が盛り上がった箇所には土留めを設置して雨が降っても土が歩道に流れ込まないようにする。
工事は緑土木事務所が担当し、3月末から5月中の完成を目指し進めていく方針。
同会の掘会長は「地権者の方々のご厚意で実施できる。本当にありがたいこと。今後も地権者との交渉を重ね、歩道整備を延伸させていきたいと思う。今回の取り組みを、住民の手で安全安心のまちづくりを進めていくひとつの事例として緑区内に広めていきたい」と話している。
同線を車で利用する住民のひとりは「この道路は、車と歩行者との車間距離がほとんどない箇所が多く、運転するのが怖いと感じることがあった。運転する側からも歩道拡張は歓迎」と今回の取り組みに賛成している。
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