緑図書館(十日市場町825の1・渡辺政一館長)は4月26日(火)から、文学作品の朗読を録音した「CDブック」の貸し出しをスタートさせる。
CDブックは「文字が読みにくい人でも音楽を楽しめるように」というコンセプトのもと、活字を読むのが困難な高齢者や移動中などで手が離せない人向けに、書籍などの内容を音声化し録音したもの。
市内初の試み
障がい者以外を対象としたCDブックの貸し出しは市内で初の試み。市立図書館は各区の予算で本を購入しているが、図書館の運営や通常書籍の補てんに予算を回すのが手一杯で、今回のような試みをすることはなかった。
そんな中、緑区は区民が本に触れ合える環境を整備する「読書活動推進目標」で「赤ちゃんからお年寄りまで本に親しむ環境づくり」というテーマを掲げており、その実現のため今回の施策を決めた。
緑区ではこれまで0歳から楽しめる絵本をまとめた「あかちゃん絵本セット」を区内地区センターと共同で貸し出していたが、高齢者などを対象としたセットの作成は初の試み。
第1弾は35作品
今回は第1弾として井上ひさしの「父と暮らせば」や松本清張の「西郷札」、司馬遼太郎の「人斬り以蔵」といった時代小説や推理小説の名作を中心に35作品が用意されており、柳家小三治ら噺家の朗読で作品を楽しむことができる。今後蔵書を追加するかは、アンケートなどを通して利用者の声を集め、随時検討していく方針だ。
貸し出しは図書館の窓口でのみ行われており、1人につき一作品を2週間まで借りることができる。予約不要。希望者は横浜市図書カードを窓口で提示する必要がある。
渡辺館長は「本を読みたいが、文字を読むのが疲れるという人たちに是非一度試してもらいたい」と話す。
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