区内唯一の小中一貫校として知られる霧が丘小中学校(酒井徹校長)は昨年6月に施行された改正学校教育法をうけ、「横浜市立義務教育学校 霧が丘学園」に移行し4月1日、校名を変更した。
同法は少子化や人口減少を背景に、児童の早期成長を図るほか、進学時に新しい環境に戸惑いなどを感じるいわゆる「中1ギャップ」を避けることなどを目的に改正されたもの。小中学校を完全な一貫校にすることで多くの手続きが簡略化され「小中学校を同じ教員が担任する」「指導要領によらない特別授業の実施」といった児童の学生生活を円滑に行う取り組みが文部科学省の承認を得ずに市の教育委員会と行えるようになった。
今回の施行では全国22の学校が「義務教育学校」に移行したが、神奈川県内での移行は霧が丘学園のみ。同校はこれまでも小中学校が隣接している点を生かし、小学生のうちから中学の部活を体験するなど一貫校の特性を生かしていた教育方針を立てていた。今回の決定はそうした実績を受け行われた。
学園生活に変更はなし
今回の校名変更に合わせ学年の呼び方を「1年〜9年生」とするなどシステム上の変更はあるが、制服の変更や授業カリキュラムなど、生徒の生活に直結する変更はないという。
酒井校長は「こどもの成長をより身近に感じられるようになったことに新たな教育の可能性を感じる」と語った。
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