鴨居第二地区自治会の子ども会組織「鴨居2丁目えがお会」の児童らが9日、1日限定のこども商店街を開催。仮想通貨を介した職業体験に臨んだ。この催しは、経済の仕組みを学ぶだけでなく、自治会員との多世代交流を図る目的で企画されたという。
鴨居2丁目で組織される鴨居第二地区自治会(加山友則会長)では、少子化などの影響で一時子ども会が解散していたが、昨年復活。同自治会の支援を受けながら、更なる会員増をめざし、様々な行事などを行っている。
1日限定のこども商店街は、子ども会立ち上げにもかかわった小原修さんらが中心となり企画。仮想通貨を扱う銀行をはじめ、たこ焼き屋、焼き鳥屋、綿あめ屋などの屋台を子どもたちが運営した。
自治会員ら地域の大人たちが「お客さん役」になり、「これを2皿ちょうだい」「おつりはいくら?」などと声をかけると、子どもたちは真剣な顔つきで接客に臨んだ。
屋台の中には、元気よく「いらっしゃいませ」と声をかけ、早々に「完売店じまい」となる店舗も出現。「元気のいい対応が良かったのかも」と誇らしげに語る子どももいた。
「地域を知る好機に」
「この取り組みには経済の仕組みを学ぶだけでなく、地域というものを知り、そこの一員という考えがどこかで芽生えてくれればという期待もある」と発案者の小原さんは語る。
子どもの減少に加え、地域の人間関係の希薄化など自治会が抱える課題は多岐に渡ると言い、「こうした取り組みを通じ、地域の顔を知るなど、普段交流が少ない世代同士が接する機会が作れれば」と小原さんは話す。同自治会では数年前から子育て世帯の流入が増えたことから、地域で子育てを支える仕組みづくりを模索しているという。
子ども会の活動を支え、見守る加山会長は、「普段、我々高齢者はあまり子どもと接する機会がないが、このようなイベントがあればいいきっかけになる。大人も子どもも一緒になって地域を盛り上げたい」と話す。
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