区内の浜なし農家で、授粉作業がピークを迎えている。今年は4月に入っても気温の低い日が続き、開花が遅れていたが、中旬に入ると20度を超す日が続き、一気に花開いた。
区内小山町で果樹農家を営む「山下園」の宮田吉秀さんの畑でも先週から数回にわたり授粉作業を行い、約100本あるという豊水、幸水の花に手作業で花粉をつけた=写真。授粉作業は満開時期の1週間に行うとされ、天候を見極めながらの作業となる。通常は木種ごとに開花時期がずれるが、今年は、なしの木も気温が上がるのをまっていたかのように一気に花が満開になったという。
宮田さんは、「今年の花は一重でも大振りで、八重の大輪も目立つ。こういう年はなしの出来も良い。期待していいのではないか」と話す。
授粉作業が終わると、良い実を得るために必要な花を剪定する摘花、摘蕾の作業に入る。授粉が成功し結実しているかを見極めながら摘果し、花の開花から120日程度で収穫となる。
宮田さんは一番早い種の収穫はお盆前後になるのではないかとみている。1本の木から多いもので300〜400個の実が収穫できるといい、「このまま順調に育ってくれれば」と話す。
「浜なし」は横浜市で認定された果樹生産者団体の統一ブランド。主な品種は「三水」と呼ばれる「豊水」「幸水」「新水」で、市場出荷されず、全量を農家の庭先や直売所などで販売している。
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