大介護時代に備え、車いすや介護ベッドの使い方、介護・介助の方法などを体験から学ぶ「介護技術講座」が1日、鴨居地域ケアプラザで開催された。
この講座は、福祉用具の使用や介助の方法を体験してもらおうと、地域の高齢者からなる団体「みどり97会」(狩野陽二代表)と鴨居地域ケアプラザが協力して実現。緑区訪問介護連絡会から介護福祉士が参加し、レクチャーを行ったほか、(株)トーカイシルバー事業本部横浜支店の協力で、車いすや介護ベッドなどの福祉用具が用意された。
同会の代表を務める狩野さんは介護経験をもつひとり。「ある日突然介護をすることになると、最初は車いすの使い方もわからない。様々なことで苦労する場面も多いのではないか」と自身の経験をもとに語る。
狩野さんはこうした経験から、高齢化する会員にも介護を体験する機会を持ってもらいたいと考えたという。狩野代表は「健康なうちは車いすや介護ベッドに触れる機会すらない。もっと身近にこうした体験ができる場所があればいいなと思う」と付け加える。
「見るとやるでは大違い」
この講座には同団体の会員ら21人が参加した。車いすに乗るのは初めてという男性は「乗ってみて、思ったより怖かった。操作に慣れている人に押してもらえるとこんなに安心できるものとは思わなかった。自分も操作を覚えておきたい」と感想を述べた。
また、介護ベッドを使い起き上がらせる介助を体験した男性は「相手の関節の動きなどに気を付けながら起き上らせることは案外難しかった。見るとやるとでは大違い」と話した。
狩野さんは「やってみて良かった。今後も地域ケアプラザなどと協力し、様々な実技講習の機会をつくっていければ」と話している。
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