県政レポート㉓ 防災教育を考える 神奈川県議会議員(緑区選出) 古賀てるき
このたびの台風21号による災害、および北海道胆振東部地震により、お亡くなりになった方々に弔意を表しますとともに、被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げます。
9月1日は防災の日ということもあり、今回は防災教育について考えてみます。
釜石の奇跡
東日本大震災において岩手県釜石市は津波の直撃を受けました。にもかかわらず市内の小中学生は自律的な避難行動により生存率99・8%。この「釜石の奇跡」には、2003年から釜石市に通い子供達への防災教育に取り組まれた片田敏孝・東大院特任教授の存在がありました。
「姿勢の防災教育」
私は片田先生に直接お話を伺ったことがあります。先生曰く「単にハザードマップを示して知識を与える『知識の防災教育』だけだと、形骸化した知識の羅列になってしまう。『姿勢』即ち『自分の命を守ることの意味』を考え、その後知識を与えると知識を活かすことができる」とのこと。
ポイントは「活きた現実」
「その際のポイントは活きた現実に向き合うこと」具体的には、ご家族で地図に避難経路や避難場所を書き込む、その際に近所の方の顔を思い出してみる。学校では算数の時間に津波が自宅に到達する時間を計算させたり各教科の中に防災教育を組込むなど。家庭、地域、行政それぞれで出来ることをやって参りましょう。
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