「帆立が美味しい。何より、人が温かくて、何回も訪れたくなる」と宮城県南三陸町の魅力を語る。ツルセミ十日市場校で講師を務める大西康友さんだ。だが、東日本大震災発生以前は、都内に住んでいた大西さんとは関わりのない地域だった。
震災発生時に大学1年生だった大西さん。「何か役に立ちたい。自分の目で今の状況を確かめたい」と同町の災害ボランティアセンターに飛び込み手伝いを始めた。がれきの山、倒壊した建物。悲惨な現実が目の前には広がっていた。
だが、そんな現実よりも印象に残っていることがある。「今日も一日“笑顔”で頑張りましょう」。当時の同センター長を務めていた男性が毎日言い続けていた言葉だ。センター長自身の妻も行方不明の中、「必死に前を向こうというエネルギーが凄かった。自分が励まされるくらい」と振り返った大西さん。「役に立ちたいと思って訪れたのに、自分が前を向く町民の姿に元気をもらう結果となって帰ってきた」
温かい人がいる
その訪問から、大西さんにとって、南三陸町は特別な町となり、その後、何度も足を運んだ。理由はシンプルだった。「また、南三陸町の温かい人たちに会いたい」。いつしか「よく来たなぁ。おかえり」と言われる関係になっていった。
「大学生なんだから、子どもに勉強教えてよ」。南三陸町でボランティア中に保護者から言われた何気ない一言。その言葉をきっかけに、現在の塾でアルバイトを始めた。「経験を積んで、自分が何か役に立てることを見つけたくて」と笑う。「教えることの楽しさ」に出合い、そのまま同塾に就職を果たした。
東日本大震災から8年が経った今も同塾に通う生徒には、自身の南三陸での経験を伝える特別授業を行っている。2年前には、初めて同町で子どもに勉強を教えるボランティアも経験。「やっと恩返しができたかな」とにこり。また、今も頻繁に連絡を取り続ける人がいる。「塾の先生なんでしょ。子どもの進学の相談に乗ってよ」。そんな連絡に思わず笑みがこぼれる。再び、大好きな町に足が向いていた。
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