神奈川県は現在、県立都市公園に民間活力を生かして公園の整備・管理や利用促進を図る、公募設置管理制度(Park-PFI)※の活用を検討している。「四季の森公園」(緑区・旭区)と「観音崎公園」(横須賀市)をモデルケースに収益施設の市場性の有無などの調査を進めていく。
神奈川県内にある県立都市公園は現在27カ所。県は昨年10月から今年3月にかけて、これらの公園に対して、Park-PFIを活用するための調査を実施。民間事業者からは「飲食・物販」「バーベキュー」「宿泊」「キャンプ」「アスレチック」などの収益施設の設置などの提案があった。
11月に調査結果公表
同調査の結果を踏まえ県は、実現性が高いと判断した「四季の森公園」と「観音崎公園」をモデルに2回目の調査に取り組んでいる。先月30日には、両公園を対象に説明会を実施。今後、民間事業者からの提案に対し個別にヒアリングを行い、11月中旬に調査結果の概要を公表する予定だ。
対象区域は展望広場
四季の森公園は緑区寺山町と旭区上白根町にまたがる、里山の体験や豊かな自然を体感できる風致公園。総面積約45・3haのうち、Park-PFIの対象区域に想定されているのは、展望広場の約3300平方メートル。カフェなどの飲食施設などが想定されている。県土整備局都市部都市公園課の担当者は「公園利用者にとってサービスの充実、利便性の向上や公園管理の財政負担軽減につながれば」と話す。
※公募設置管理制度…民間事業者などの資金やノウハウを活用し、公園の整備・管理を行う制度。管理委託を受ける民間事業者などの事業期間が最長10年から20年に延伸することで、幅広いサービスが提供しやすくなる。
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