不要不急の外出自粛が続く中、区内の新治市民の森周辺では現在、貴重な植物の盗掘や周辺の路上駐車などマナーの低下が叫ばれている。同市民の森に隣接するにいはる里山交流センターを管理するNPO法人新治里山「わ」を広げる会の吉武美保子事務局長は「横浜市内に残る貴重な緑を後世に残すためにもマナーを守ってほしい」と訴える。
新治市民の森は市内で2番目に大きい市民の森。絶滅危惧種に指定されているキンランをはじめ、貴重な植物や野ウサギ、タヌキなどの動物が見られるが、現在貴重植物の盗掘など来訪者のマナーが低下している。吉武事務局長によると、緊急事態宣言が発令された4月上旬からは市外・県外からの来訪者が急増。それに伴い、マナー違反が目立つようになったという。
昨年比1・8倍超
新治里山公園で集計したデータを見ても、2019年4月の来訪者数が4151人に対して今年は7776人となっており、急増していることが分かる。同公園、同市民の森、新治町自治会ではこれまでに「キンラン盗掘」「タケノコ盗掘」「市民の森駐車場付近の路上駐車」「鎖を外した犬の散歩」「マウンテンバイクで森に侵入」「森の木に無断でロープ設置」を確認。急遽、ボランティアらが「市民の森・公園のルール&マナーガイド」を作成。同センターでの配布を実施している。また、同市民の森内で迷惑行為などを発見した場合には、黄色い「マナーカード」を配布し、注意を呼び掛けている。
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