みどりアートパークは希少動物の着ぐるみをかぶって演奏する楽団「ズーラシアンブラス」と協定を結んだ。同楽団の拠点として、定期コンサートなどを行う。6日には、協定締結を記念したコンサートも実施された。
”冗談音楽”に挑戦中
子どもの感性を豊かに育むことを目的として生まれた同楽団は、2000年4月、旭区のよこはま動物園ズーラシアでステージデビューした。
全員が希少動物の着ぐるみをかぶりながら、「お笑い」の要素を取り入れた”冗談音楽”に挑戦している。クラシックの初心者や子どもでも、音楽を気軽に親しんでもらうことを目指しているという。
幅広いファンを持ち、年間150本を超える演奏会を全国各地で開催してきた。
20年3月までに47都道府県で公演することを達成。海外でも人気は高く、台湾にはファンクラブもあるほどだ。今年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公演はほとんど行えていないが、動画の配信などを行っている。
今後、地域貢献活動も
そんな楽団を応援したいと、みどりアートパーク側が協定提携を提案。拠点となる場所を探していた同楽団の意向にも沿っていたため、今年3月に協定を締結した。
協定では、定期的に同施設でコンサートを行うほか、地域への貢献活動なども行っていく方向で話が進んでいる。また、近隣施設での出張公演なども構想があるという。
「応援してほしい」
今年3月に協定締結を記念したコンサートを行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で今月6日に開催された。
コンサートでは、オカピの指揮者や、トロンボーンを演奏するスマトラトラなどの金管五重奏団、パーカッションを叩くドールが会場を本格的な演奏と笑いで盛り上げていた。当日の演奏を聞いていた人も「緑区で気軽に聴けるようになってうれしい」と話した。
同楽団を運営する株式会社スーパーキッズの大塚治之代表取締役は「協定を結ぶことで拠点となる場を持たせてもらうことはありがたい。横浜由来のズーラシアンブラス。今後、新しいコンサートに挑戦していくので応援してもらえたら」と笑顔を見せた。
同施設の小野明男館長は「レベルが高く、面白い演奏を身近に緑区で楽しめるようになる。施設としても、全力で楽団を応援していきたい」と意気込みを見せた。
9月12日(土)には、「秋の新作発表コンサート」も企画されている。
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