新型コロナウイルスの影響は大学の現場にも及んでいる。
区内にある横浜創英大学(三保町1番地)は、入学式を中止。休校期間を経て、5月11日からオンラインでの授業を開始した。教授らにオンラインでの授業の仕方などを共有化。学生が戸惑わないように電話やメールでのフォロー体制も充実させたという。
9月24日から開始された後期授業は、対面授業で実施している。一連のコロナ禍での対応を振り返りながら、同大の北村公一学長は、「今後、再び全国的に感染者数が増える可能性もある。もちろん、対面の授業のメリットも数多くある。だが、オンラインを積極的に大学の学びに活用していく必要がある」と展望を語った。そのために同大では、学内の通信環境の整備などを急いでいるという。
ただ、懸念もある。「今後、コロナの影響で経済環境が悪化する。通信環境の費用負担が厳しくなる学生も出てくる可能性がある」と北村学長。同大では、iPadを50台程度貸し出せる体制を作る予定だという。
自発的に動いた学生たち
コロナ禍でも、学生が主体的に行動を起こした例もある。同大の看護学部の有志メンバーは、最前線で働く医療従事者に応援メッセージを伝えようと、動画を作成した。また、こども教育学部の有志メンバーも子どもが楽しく踊れる動画などを発信する取り組みを行った。北村学長は「学生の自発的な取り組みは、素晴らしい。コロナ禍でもできる学びは数多くあると思う」と述べた。
学生から不安の声も
学生からは、長引くWithコロナ時代に対する不安の声も聞かれた。
看護学部3年生の羽柴ゆうかさんは、「大学の外で行われる、行きたかった合同説明会やインターンがなくなってしまった。私は、病院への就職を希望しているが、実際に働く人に会ったりしなければ、なかなか病院内の雰囲気は分からない」と不安を吐露した。
また、こども教育学部3年生の柴歩夢さんは5月から7月の期間、アルバイトしていた居酒屋が休業に。アルバイト代が入らず、困ったという。また、「サークル活動もできていない。飲み会などで友人と話すこともできず、ストレスが溜まってしまう」と肩を落とした。
北村学長は「感染対策を徹底した上で、ピンチをチャンスに変えていかなくてはならない。コロナ禍でもしっかりとした大学生活を送れる体制を作っていかなくてはいけない」と締めくくった。
【記者雑感】
学生の学びやアルバイト、就職活動など多岐にわたり影響が出ている。今後も柔軟で早急な対応が求められるだろう。
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