長津田地域ケアプラザで10月28日、「ひきこもる若者への理解と関わり方 支援機関へのつなげ方等について」と題したセミナーが開催された。
セミナーでは「よこはま北部ユースプラザ(都筑区茅ケ崎中央11の3ウェルネスセンタープラザ南ビル3階A号室)」の施設長を務める織田鉄也さんが登壇した。
同施設は、「『価値ある出会い』と『意味ある体験』を若者に」を合言葉として、横浜市内在住の15歳から39歳の人とその家族を対象に事業を行っている。主には、相談員による総合的な相談事業と穏やかに社会参加につなげていくための居場所の運営事業を実施しているという。
「気軽に相談を」と織田さん。同施設への相談は【電話】045・948・5503へ(相談専用)。
区役所でも相談できる
講演では、冒頭に同施設の概要を説明。織田さんは「いきなり、よこはま北部ユースプラザに足を運ぶことがハードルが高い人もいるはず」と述べ、区役所で地域連携相談員(社会福祉士など)が行っている専門相談も薦めていた。
なお、緑区役所では、毎月第1・3木曜日に相談受付業務を実施している。予約は同区役所こども家庭支援課【電話】045・930・2356へ。
一口に語れぬ、ひきこもり
織田さんは、ひきこもりは多様であることを強調。「ひきこもりの背景は多種多様。例えば、家族関係が良好な場合もあるし、険悪な場合もある。また、高校を中退したケースや、就職後にひきこもったケースなど様々なパターンが存在している。一口に『ひきこもり』と語ることはできない」と述べた。
どう接するか
その後は、ひきこもっている人とその家族の事例を交えて、「どのように接したら良いか」などを説明していた。
織田さんは【1】リビングの写真を新しくするなど生活の小さな楽しみを創出しシェアする【2】家事を分担して苦労をねぎらい合う関係を作る【3】余暇や休日のことを少しだけ積極的に誘ってみる【4】本人の決定を尊重する姿勢を示す--ことが大切だと説いた。
最後には「子どもがひきこもっているからと、親が先に諦めないこと。親が諦めてしまえば、子どもは絶望してしまう」と語気を強めた。
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