旧山下小学校(北八朔町1777の1)の木造校舎と校門が20カ所目の緑区遺産に登録された。山下連合自治会の篠崎慧会長は「地域の方々と、登録を祝うことができてうれしい。今後も大切にしていきたい」と話した。
緑区遺産とは、地域の魅力を発信しようと区が行っている認定制度のこと。現在、昭和レトロな雰囲気を残す商店街「緑新栄会」など20カ所が認定されている。
貴重な歴史的建造物
山下小学校は、横浜市では最も古い1872年に「中村学舎」として創立。木造校舎部分は、横浜市山下国民学校時代の1942年に建てられたものだ。47年に横浜市立山下小学校に改称、74年からは分校となり86年3月に横浜市最後の分校として廃校になった。横浜市立学校の木造校舎としては、最後まで使用され、県内でも選中期の木造校舎としては、唯一現存する貴重な歴史的建造物だ。
特に木造階段は、建設当時のまま残されており、躯体部分にも建設当時の部材が残っている。
また、校門の門柱や門扉も廃校前のものが現存しており、旧小学校の面影を残している。
山下小学校分校の廃校が決定した時、地域住民から「交流の場として木造校舎を残してほしい」との強い要望が出され、現在は、山下地域交流センターの一部として、活用されている。
記念式典を開催
緑遺遺産への登録は10月30日。9日には、緑区遺産登録記念式典が開催された。式典には、山下連合自治会の篠崎慧会長や山下地域交流センター管理運営委員会の谷井春夫委員長、岡田展生緑区長のほか、地域住民らも参加。式典では「緑区遺産」と書かれた登録プレートの除幕などが実施されていた。
篠崎会長は、「貴重な
歴史的建造物。今後も、地域の憩いの場として、長く、大切に使っていきたい」と話した。
また、谷井春夫委員長は「地域の方々からも『緑区遺産に登録したい』という声が多数あった。今回、無事に登録されて、とても嬉しい」と笑顔を見せた。
緑区役所の担当者も「緑区遺産は20カ所ある。旧山下小学校の木造校舎、校門以外にも、貴重なものがたくさんあるので、魅力を知り、次世代に伝えていってほしい」と述べた。
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