中山で68年続いた銭湯「中山浴場」が21日(日)に閉店する。
同浴場は、1953年創業。長年愛されてきた同店へ感謝のメッセージを届けようと、21日まで区内各地にメッセージカードを書くスペースが設けられている。
企画したのは、中山在住の画家、松井奈穂さん(32)だ。閉店することにショックを受けた松井さんは、「これだけ地元に愛されてきた銭湯。みんなの感謝の気持ちを届ける企画ができないか」と思い立った。
すぐに”湯気”をモチーフにしたメッセージカードを作成した。表面には「I need 湯 I ♡中山浴場」と記載されており、裏面に一人ひとり感謝のメッセージを記入することができる。
メッセージカードを記入できるのは、みどりアートパーク、中山バッティングセンター、緑区市民活動支援センター(みどりーむ)、Tamacafe、フラットガーデン、菌カフェ753、荒井電気商会、WEショップ・みどりなど。
子どもの頃、親と一緒に同浴場へよく通ったという中山商店街協同組合の奥津守理事長(61)は「家に風呂がなかった頃、頻繁に通った。風呂上がりにフルーツ牛乳を飲むのが楽しみだったことを今でも覚えている。中山の歴史がなくなるのは寂しい」と話した。
惜しまれ、望外の喜び
同浴場店主の鈴木正信さんは「ここまで惜しまれて閉店することになるとはまったく思っていなかった。望外の喜びだ。68年間、地域の人に支えられ、やってこられた。本当にすべての人に感謝したい」と話した。
同浴場への問い合わせは【電話】045・931・1304(鈴木さん)へ。
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