横浜市はこのほど、横浜市民を積極的に雇用し本業及びその他の活動を通じて環境保全活動を行うなど社会的事業に取り組んでいるなどの一定の基準で認定する「横浜型地域貢献企業」の10年表彰企業・新規認定企業を発表。緑区内からは2社が10年表彰企業となった。2社の取組などを取材した。
わいわいアリス
「横浜型地域貢献企業に認定されてからの10年はあっという間という感覚。認定を頂いたことで子どもたちやその親との信頼関係を築くための一定の基準を維持できてこられたと思っている」と話すのは、株式会社わいわいアリス(長津田4の16の4)今尾光子代表取締役。未就学児から高校生までを対象に発達検査や発達相談の実施や、子どもの特性や個性を生かした指導・支援を行っている同社は2003年設立。社員14人中11人と約8割近くを積極的に横浜市民を雇用している。また、近隣小学校との情報共有(学校での子どもの様子)やソーシャルワーカーや保健センター、地域療育センターなどとの連携を図っている。
今尾代表取締役によると、建物内にある茶室は貸出もしており、茶会を行う際には地元店舗で食材などを購入しているという。また、「夜道が暗い」と、屋外に人感センサーライトを設置。庭には季節の花を植えているという。また、街探検の際には消防署、交番、花屋、八百屋を巡るといい、地域に根ざしていることが分かる。
日建産業
総合建設会社株式会社日建産業(長津田町2942の1)は、公共工事を中心に手掛けており、民間土木工事、民間建築やリフォームなど幅広い事業を展開している。
「材料屋をはじめ、先代の頃から長い付き合いの下請け業者もいる。市民からの応募があった際には積極的に採用するようにしている」と同社平田恵介代表取締役が話すように地域を意識した経営が垣間見える。
また、同社では県立田奈高等学校からの職業体験を受け入れや、横浜市立田奈中学校での職業講話も行っているほか、市の災害時協力事業者にも登録されている。
屋外に雨水タンクを設置。社員の休憩スペースには植物を置くなどの取組をしており「タンクに溜まった雨水を花の水やりや洗車などに使用している」と話す。また、社有車の買い替え時にはアイドリングストップ機能付きの車両を購入するほか、ISO14001を取得するなど環境美化に配慮している。
「検討段階だが、社屋の屋上にソーラーパネル設置を検討している。ゆくゆくは電気自動車の充電スタンドを完備できたら」と展望を語った。
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