NPO法人和有会が運営する就労継続支援B型作業所「ジョブリコ」(台村町348の1)で、同作業所に所属するアーティストとアパレルブランドとがコラボしたTシャツと帽子の販売が始まった。同作業所の担当者は「年齢や性別関係なく、様々な方に手に取って頂ければ」と期待を込めた。
今回Tシャツと帽子の元となるデザインを描いたのは、区内在住の女性アーティスト「yoco_matsu.」さん(41)だ。
同作業所では、利用者が製作したミサンガやヘアピンなどの様々な雑貨を近隣で開催される「中山まつり」や「京セラ中山夏祭り」などのバザーで販売してきた。しかし、新型コロナウイルスの影響でそれらが中止となり、販路が閉ざされてしまった。この危機を打開しようと、福祉の枠にとらわれず、性別や年代関係なく多くの人に購入してもらえる商品の開発に取り組んできた。そこで話を持ち掛けたのが、福祉業界と連携し、障害者アートを活用したデザイン商品を開発するアパレルブランド「NODD」だった。
半身麻痺のリハビリで
yoco_matsu.さんは、20代半ばで原因不明の半身麻痺が体を襲った。また、頭痛や鬱などの症状も抱え、15年以上病院に通い続けたという。2年前には学習障害であることも分かり、昨年秋から週2日ほど同作業所に通っている。今回商品化されたのは、半身麻痺のリハビリのために10年ほど前に描いたデザインだという。
yoco_matsu.さんは「誰かに良いと認めてもらえたことが嬉しい。街中で私のデザインしたTシャツを着ている人を見かけたら、声を掛けてしまうかもしれない」と笑顔を見せた。
商品は店頭価格でTシャツが2種6色・税込3500円(XS〜3XL)と帽子が2種4色・税込3800円〜4000円。販売は16日から開始しており、毎週水・金曜日に区役所で実施される「みどりハートフルマーケット」(午前11時30分〜午後0時30分)のほか、同事業所(平日午前9時〜午後5時)でも販売中。9月からはインターネットでの販売も予定している。(問)【電話】045・482・6925
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