みどり子ども食堂を28日に立ち上げる 常森 裕介さん 台村町在住 39歳
支えれば子どもは変わる
○…20代のころ、学習支援のボランティアをするなかで、経済的な困難を抱える子どもたちと向き合ってきた経験を持つ。昨年、仕事の関係で緑区へ。コロナ禍で、食支援が必要な子どもが増えていると知った。「何か役に立てることはないか」と食事を必要とする子どもへの支援の場を作ろうと決意。ボランティアを集め、月に2回の頻度で食事の提供や食料配布を行っていく。「子どもがほっと安心できる居場所になれば。多くの人の協力を得ながら続けていきたい」と意気込む。
○…大学時代は塾で勉強を教えるのが好きだった。その延長戦上で始めたのが学習支援のボランティア。高校進学に前向きでない子どもにもこまめに声をかけ続けた。「教室に来ない時は、街に探しに行ったこともある」と振り返る。そんな熱心な姿勢が実を結び、高校進学を叶えた子どもも。「支えがあれば、必ず、変われるんです」
○…子どもの生活を支える保障制度の研究にものめり込んだ。現在は、国分寺にある東京経済大学で社会保障法を教えている。大学生と日々接しながら「大学生の学びは大学内だけではなく、様々な人と接することで成長できる」と話す。「まだまだ先の話だけど」と前置きした上で「大学生も巻き込んで国分寺でも子ども食堂ができたらうれしいな」とまっすぐな夢を描いた。
○…一昨年、自身の子どもが生まれ、育児にも奮闘中だ。「今までのように遠出ができなくなった分、地域に目が向くようになった」と変化を語る。休みの日には、子どもを連れて近場の公園へいくのが日課になっている。食堂運営には、妻も深く携わる。「自分の子どもも遊びに行けるような食堂にできたら」。そんなみんなの居場所がきょうスタートを切る。
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