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保護司の役割とは? 横浜市緑保護司会に聞く
保護司の活動を一言で言えば、「犯した罪を反省し、再び罪を犯さない、立ち直りたいと思っている人たちが安定した社会生活を送ることができるよう、地域の中で支援すること」だ。
この罪を犯した人たちの更生、社会復帰に関する施策を所管しているのは法務省の保護観察所だが、保護司はこの保護観察所に勤務する保護観察官と協力しながら活動を行っているボランティア。今回は、横浜市緑保護司会に話を聞いた。
--具体的にどんなことをしているのですか。
「保護観察官から担当依頼のあった人(以下、「本人」)と毎月2〜3回会い、生活状況や困ったり悩んだりしていることなどについて、本人とじっくり話し合います。本人の事情を知っている家族などから話を聞くこともあります。
本人について接点がなく、初めての出会いというのがほとんどの場合ですから、こうした話し合いを通じて、本人の気持ちや思い、心の動きなどをできるだけ理解しようと努めています。これが保護司の活動の一番大きな部分です。
保護観察官と相談しながら、住まいや就労、福祉的援助の仲介などをしたりすることもあります。そして、毎月その月の本人の状況を保護観察所に報告しています」
--保護司はどんな人がなっているのですか。
「会社員や公務員・教員、住職などの有職者、定年後や無職の方など、経歴は様々です。
特に資格というものはなく、「保護司法」という法律で、人を相手にする活動への熱意・意欲や、時間的余裕などを定めています。
保護観察所長が推薦した人の中から法務大臣が委嘱します」
--どんな思いで保護司をしているのですか、恐くないですか。
「本人と面接を重ねていく中で、ふっと笑顔を見せたり、無事に保護観察が終わった時などに嬉しい気持ちになります。
こうした経験を積むうちに『保護司で良かった』という思いにもなります。背景も経験も違う人間同士のいわば作られられた出会いが自然なものに変わっていく、そこに喜びがあるのかもしれません。
困った時には、保護観察官や経験豊富な保護司仲間に相談できますし、恐い思いをしたことはありません。
周囲の支援がなく孤立し、再び罪を犯してしまう人もいます。社会の安全・安心のためには地域の人々の絆が不可欠だと思っています」
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こどもタウンニュースよこはま版4月3日 |
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