「緑区フォトコンテスト2021」で「森日出夫 最優秀賞」を受賞した 加藤 勝正さん 十日市場町在住 66歳
緑区の豊さを後世へ
○…通勤で恩田川沿いを歩いている。四季折々の変化を約5年前からスマホで撮影するようになった。写真を家族に見せると「こんな場所があったんだ」と驚かれた。「褒められるのがうれしくて」と照れ臭そうに笑う。「将来に残したい緑区の姿」をテーマに開催されたコンテストでは恩田川沿いの朝もやのグラデーションを見事に写し、身近な四季を表した。受賞に対して、驚いた表情を浮かべつつ「写真を見て、豊かな自然を感じるために、歩く人が増えたら」と微笑んだ。
○…まだ山や田んぼばかりだったという緑区で育った。「自分が育った場所の良さを後世に伝えたい」。そんな思いもコンテストに応募した理由の一つ。テレビや映画が大好きだった子ども時代に、「人生の大半を占める仕事は楽しいことをしたい」と映像の世界に関わることを夢見ていた。
○…映像の専門学校を経て、CMの制作会社へ。「先輩たちの背中を見て、必死に仕事を覚えたね」と回顧する。その後、「よいものを作りたい」という一心でCM制作全般に長年携わってきた。1本のCM作りには多くの人が関わっている。「自分がどんな役割を果たせるか」を常に考え、一つひとつの仕事に向き合ってきたという。「自分の携わったCMがテレビに映ると、色々な思いが蘇って、うれしい気持ちになったもんだよ」と笑顔を見せる。
○…2人の孫と恩田川沿いを歩くのが楽しみだという。「これから孫と受賞のお祝いパーティーなんだ」とにっこり。「ここは、朝日がきれいな場所なんだよ」と身近にある自然の豊かさを孫にも伝えている。「普段通っている道も、朝少し早く起きて通ると、見える世界も変わってくるかも」と話し、今後も写真を楽しみ続けるようだ。
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