意見広告・議会報告
令和4年第3回横浜市会定例会報告【1】 中学校給食と「食の多様性」
令和4年7月初旬、横浜市は、中学校の昼食の利用状況、デリバリー型給食の評価、食育の取組状況について、給食を利用している全145校の中学生とその保護者に対しアンケートを実施し、この度結果が公表されました。給食を利用する理由では、「家庭弁当を作る負担を減らしたいから(生徒62%)」「弁当づくりが負担だから(保護者71%)」「便利だから(共に38%)」が多く、給食を利用しない理由では「家庭弁当を用意してくれるから(生徒63%)」「家の弁当等が好きだから(生徒50%)」「給食を食べて欲しいが子どもが利用したくないと言っているから(保護者42%)」等の結果になりました。
市は自校方式や親子方式について、改めて実施困難との見方を強め、令和8年度に実施が現実的である全員喫食のデリバリー方式を目指すとしました。しかし、アンケートからも窺える通り、家庭弁当等の選択を希望する生徒や保護者に対しても慎重に対応していくべきと考えます。
私はアレルギーの問題、外国や宗教等の食文化、各家庭の事情や価値観など、互いの違いを受け入れ、思いやりの心を育む「食の多様性」を意識した食育も大切であろうと考えます。広範で巨大な横浜市は複雑・多様化する社会の縮図のような自治体であり、その中で更に、子ども達も教育も益々多様化が進んでいます。「全員喫食」という画一的な給食が、また新たな困難や不便さを呼び込まないか、注視が必要です。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
<PR>