現在、横浜創英大学の学生、緑区、緑図書館の三者が共同で作成した絵本紹介の小冊子が同館で配布されている。保育士を志す同大の学生の心に残っている絵本とコメントが掲載された、初の試みとなっている。
作成に携わったのはこども教育学部の講師・田中君枝さんのゼミ生である梅木優花さん(4年)、塩川奈々葉さん(同)、奈良あゆみさん(3年)。3人はコロナ禍で課外活動が十分にできていなかったため、「何かできることはないか」と考え、今年4月から緑区と同館との連携を開始。以降、同大の学生を対象とした同館の司書による「読み聞かせ講座」や3人による同館でのおはなし会の開催などと並行して「保育学生ならではの視点で絵本を紹介したい」との思いから小冊子を作成してきた。作成に当たっては主に大学生に対するアンケートの集計や表紙イラストの作成などを行った。梅木さんは、集計作業や絵本リストに載せる本の選定に苦労したとしつつ、「お子さんや保護者の方にぜひ見てもらいたいという思いで作りました」と話す。また、小冊子には53冊の絵本が紹介されていることもあり、塩川さんは「自分が読んだことのない絵本もあり、勉強になった」と振り返る。奈良さんは表紙のイラストを担当。「女の子の好みに偏らないようにキャラクターをパンダにするなど、多くの方に手に取ってもらえるように工夫しました」と語る。
今回の共同作成は緑区読書活動推進事業の一環で、読み聞かせの担い手を育成する目的もある。同館の齋藤優子館長は「将来教育の場に立つ際、絵本を紹介した経験を生かしてもらえたら」と思いを語る。
田中さんは「外部の人と関わることで責任感と準備の大切さを感じてもらえた。良い社会勉強になったのでは」と話す。
作成した小冊子は同館カウンターのほか、特設コーナーで手に入れることができる。
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