きのこハウスひらもとの敷地内にこのほど、無人販売機が登場した。年間数種類のキノコを陳列する予定。園主の平本正道さんは「周辺住民のみなさんに気軽に購入して頂きたいと考え、設置をしました」と語る。
きのこハウスひらもと(新治町1235)でのキノコ栽培は今から約60年前、正道さんの父・直道さんが行っていた炭焼を辞めて始めたもの。開始当時は、炭焼の木材を利用し、原木栽培を行っていたという。2004年からは、菌床栽培にシフト。同園の特徴でもある菌床作りから栽培までを一貫して行っている。
一年を通してシイタケを栽培しており、季節ごとにアラゲキクラゲ(夏)、ヒラタケ、なめこ(冬)、ウスヒラタケ、(春、秋)なども栽培している。
同園での菌床作りは、おがくずに米ぬかや水などの栄養分を混ぜたものをブロック状に形成。高温で長時間殺菌したのちに菌種を接種し、22〜23度に保たれた培養室で100〜120日保管している。その後は室温18度の部屋に移すことで菌床に刺激を与え、キノコが生えてくるのだという。収穫した各種キノコはJA横浜の浜っ子直売所(メルカートきた店/都筑区、メルカートつおか店/旭区)を中心に卸している。
各種自販機がヒント
一方で、これまで園では基本直売を行っていなかったため、「地元住民にも気軽に購入してもらえる手段はないか」と考えていたという。また、コロナ禍に入ってから各種の自動販売機を見かけるようになったことで「これなら消費者は抵抗なく購入できるのでは」と考え、約1年をかけて準備を進めてきた。無人販売機には、味噌汁、スープ、バター醤油炒め、炊き込みご飯などお勧め料理をポップで掲示している。
「『夕飯にもう一品』のように気軽に購入頂けるよう、今後はキノコを使った料理のレシピなども紹介できればと考えている」と正道さんは今後の展望を語る。
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