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緑区版 公開:2023年3月2日 エリアトップへ

三保町杉沢堰 市の歴史的建造物に認定 区内では2件目

社会

公開:2023年3月2日

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現在の杉沢堰
現在の杉沢堰

 横浜市はこのほど、三保町にある「杉沢堰」を横浜市歴史的建造物に認定したことを発表した。区内では2002年度に認定された「旧奥津家長屋門並びに土蔵」に次いで2件目、市内全体で99件目の認定となった。

 横浜市はこれまで、1988年度に施行された「歴史を生かしたまちづくり要綱」に基づいて古民家、近代建築、西洋館、土木遺構などを横浜市認定歴史的建造物として認定してきたが、堰としての認定は「杉沢堰」が初となった。

 三保市民の森を源流とする梅田川は、江戸時代から稲作が盛んな地域の重要な水資源だった。一方で当時の谷戸の小川では水量が少なく、稲の生育期には十分な用水が確保できず、慢性的な水不足に悩まされていた。また、水田へ水を引くには川をせき止める必要があり複数の堰が作られたとされている。杉沢堰はそれらの一つで、現存する堰は33年頃に堰の貯水量や耐久性の向上を目的に木製からコンクリート製に作り替えられたもの。65年以降、谷戸周辺に住宅が建ち始め水田は減少し、現在は堰としての役割は終えている。

「保存してほしい」の声

 河川改修の計画に合わせて撤去される予定だった同堰。98年度に梅田川が「水辺の楽校プロジェクト」に認定され、川づくりワークショップの参加者や同楽校協議会のメンバーらから「地域の歴史的農業遺産と位置づけて保存してほしい」との要望があり、市は河川改修計画を変更。保存する運びとなり、99年には歴史的建造物に登録されていた。

 市は杉沢堰について、江戸時代から堰を利用して灌漑用に取水してきた農業の営みを示すと共に、明治以降の農業の近代化を示す遺構として重要な存在であるほか、豊かな水辺環境を提供し、地域のシンボル的な構造物であると価値を評価している。

 市は河川改修事業の完了から20年の節目となる今年度、景観や歴史的価値の再認識を行い、認定に至ったとしている。

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