区内北八朔町の商店街「谷津田原商栄会」が6月に行われた第62回総会をもって解散となった。小柳新一元会長は「大変長らくお世話になりました。個人商店はこれまで通り営業致しますので今後とも宜しくお願いします」と話した。
市営住宅・谷津田原ハイツや谷津田原公園そばに位置する同商店街は1961年に発足した。70年前後には最大で24店舗が加盟し、広場を囲むようなマーケットもあり、にぎわいを見せた。また当時は魚屋、肉屋、乾物屋、豆腐屋、総菜屋など物販店も充実していたため周辺住民は買い物時に地区外まで足を延ばさずに済んでいたという。「マーケットがあった頃は近隣の小山町や北八朔町から商店街に買い物に来る人も多かった」と小柳元会長は当時を振り返る。
大型スーパーの出店
しかし、近隣の川和町(都筑区)にオーケーストア(16年2月)、ベルク(22年8月)など大型食品スーパーが出店したほか、商店街各店舗の後継者不足の問題などもあり加盟店舗数は徐々に減少。直近では10店舗(内物販3店舗)となっていた。
街路灯24基を撤去
同商店街には24基の街路灯があったが、これを今年3月に撤去している。街路灯は同会独自に設置したものだが、電気代など維持管理費で年間約20〜30万円を必要としていた。加盟店舗数が減少する中で維持費をまかなうのが困難になっていた現状もあり、これまでの積立金を活用した撤去が3年ほど前から決まっていた。
「今後もつながりを」
6月の総会で解散が決定したが、「これまでのつながりがなくなってしまうのは寂しい」と小柳元会長は話し、これまで自治会と隔年共催してきた「ふれあいフェスティバル」に協力するほか元会員らで食事会を行い"つながり"を継続していく考えだ。
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