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公開日:2023.11.02
緑区役所
外国人向けに防災講座
東洋英和女学院大が協力
区内で居住者数が年々増加する外国人に向け緑区役所は10月28日、霧が丘グリーンタウンで防災啓発講座を実施した。同取組は区内の外国人が災害時に備えた知識を深めることが目的。「避難所などの確認をしてもらえた。今後も継続していく」と区の担当者。
緑区で暮らす外国人は9月時点で4967人。緑区役所は、年々居住者数が増える外国人に向けて防災情報を分かりやすく伝える必要性を感じ、東洋英和女学院大学の桜井ゼミ(桜井愛子教授)と協力し、緑区防災マップガイドブックを作成するなどの取組を2021年度から行ってきた。
講座では同大学の学生が講師を担当。作成したガイドブックを活用し、ゼミの中で勉強した「やさしい日本語」を使用しながら講座を行った。学生たちは「緑区で震度6強の大きな地震が起こるかもしれない。その時は立つことが困難なことが想定され、重い家具などが倒れます」などと説明していた。また、身の安全を守る行動として机の下に入り頭や首を守ることが重要と説明。実際に地震が発生したことを想定して机の下に身を隠す訓練を行う場面もあった。また、防災マップで地域防災拠点の場所や洪水浸水想定区域などの確認を行った。
講師を務めた東洋英和女学院大学桜井ゼミの長岡若葉さんは「聞き取りやすいように話すことを意識した。参加者の関心が高かった」と話した。
講座に参加したインド人のラジャラム ラグルさん(22)は「大雨が降っても霧が丘は影響がないことが分かって安心した」と話した。
また、当日周辺で開催されていたハロウィーンイベントと連携。仮装した子どもたちに対して防災に関するクイズを出すなど、外国人以外の地域住民にも啓発を行ったほか、賞味期間が5年以上という防災クイズ付きのようかんを配布した。
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