恩田川遊水地整備対策協議会(宮田吉秀会長)は11月10日、小山遊水地工事着工前説明会を山下地域交流センターで開催した。
説明会には近隣住民や近隣自治会会長をはじめ、山下連合自治会の役員、同協議会の役員合計約20人が参加し、神奈川県横浜川崎治水事務所から工事内容と今後のスケジュールに関する説明を受けた。
冒頭で同事務所の職員は、一級河川恩田川では時間雨量概ね50mmに対応できるよう1991年までに工事を完了しているとし、「60mmに対して安全となるよう川幅を広げる護岸改修を下流から進めており、洪水を一時的に貯留する洪水調整施設として遊水地の整備に取り組んでいる」と説明した。
続けて同事務所は11月中旬から工事を開始することを報告。説明によると、2023年度の工事内容は、工事用車両進入路整備工事、遮水矢板設置工事、水路付け替え工事と上流の八十橋から下流の坂下橋間の恩田川右岸の護岸改修工事となり、24年度以降も遮水矢板設置工事が続き、25年度から遊水地の掘削工事が開始されるとの説明があった。
近隣住民が心配している工事用車両進入路については、八十橋側の堤防を拡幅し、生活道路に影響が出ないように安全対策を講じるとの説明がなされた。また、遮水矢板の打込作業動画が上映され、騒音・振動対策がなされていることを確認した。さらに、地下水の変動についても7カ所でモニタリングを開始したとの報告を受けた。なお、遊水地の完成は32年度となるが、29年度には暫定供用開始できる予定であるとの説明も付け加えられた。
宮田会長は「今回の説明会において近隣住民の方をはじめ関係者の同意を得ることができ、当初の予定通り32年度の完成に向けて大きく前進することになった。今後本体工事と並行して、管理棟の設計、防犯・安全対策や横浜市との上部利用に関する調整を行う予定。豪雨災害対策は待ったなしの状況にあり、一日も早い完成を目指し治水事務所と協力して今後も活動していく」と述べた。
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