児童が仮想空間「メタバース」やVRなどを体験するイベントが11月9日、いぶき野小学校体育館で実施された。全国で子育て支援施設を運営する(株)明日葉が、ICT(情報通信技術)を通じて子どもの情報活用能力の育成につなげようと企画。外国語指導助手(ALT)派遣事業を行う(株)ハートコーポレイション、メタバース・VRなどの開発事業に取り組む(株)リプロネクストとの連携で実現した。
気球で飛ぶ感覚に
参加したのは、同校放課後キッズクラブを利用する1〜5年生50人。講師を務めた(株)リプロネクストの代表取締役・藤田献児さんの指導の下、子どもたちはパソコンの前に座り、メタバース空間内に広がるショッピングモールで買い物を体験をした。ALTの男性とのオンラインでの英会話に挑戦しながら、アバター(自身の分身)を通じ、タマネギ、ニンジンなどを買う疑似体験を楽しんだ。
その後のVR体験では、内部にスマートフォンを設置した段ボール製のVRゴーグルを装着。すると、目の前には実際に新潟県で撮影された一面の雪景色の映像が広がり、まるで自身がその場にいるような感覚に。雪景色の中を気球に乗って空高く飛ぶ体験では、ゴーグルを上下左右に向けながら「すごい」「高くてちょっと怖い」などと言いながら夢中で楽しんでいた。
体験を終えた子どもたちからは次々に、今度は海の中、ブラックホールの中も見たいなどの声が上がった。
体育館に打ち上げ花火!?
スマートフォンを使ったAR(拡張現実)の体験では、実際には目の前にないものが存在しているかのような、不思議な感覚を体験。自身がいる体育館の内部に打ち上げ花火が舞ったり、魚たちが泳ぎ回ったりする映像にくぎ付けになった。
いずれも3年生の高瀬遼くんは「画面に触ったら花火が上がるのが面白かった」、森澤佑玖(たすく)くんは「魔法を使っているみたいだった」と話した。
イベントを企画した(株)明日葉の平野昌智さんは「VRなどについてもっと知りたいと思った子がたくさんいるはず。やって良かった」と語った。
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