安全守る決意、技に込め
緑警察署で武道始式

白熱した攻防を繰り広げた柔道（写真上）と剣道の試合

　「令和６年緑警察署武道始式」が１月18日、緑警察署（飯塚宏司署長）４階道場で行われた。

　武道始式は、同署署員が日頃の訓練の成果を地域住民らに披露する恒例行事。この日は冒頭で、道場に集った柔道着、剣道着姿の署員らのほか、詰め掛けた地域の関係団体の代表者ら来賓たちが、元日に発生した能登半島地震の犠牲者たちに黙とうを捧げた。

　飯塚署長が「日頃の訓練の成果を発揮し、新春に相応しい元気はつらつとした試合をしてほしい」と訓示を述べると、柔道、剣道それぞれ４チームに分かれた署員たちによる団体試合が始まった。

　柔道では、チームメイトから「ファイト！」「最後まで諦めるな」などの声援が上がる中、選手たちは白熱した試合を展開。互いに激しい攻防となり、延長戦にまでもつれ込む試合もあった。勝負が決するたび、来賓たちは選手の健闘をたたえ、拍手を送っていた。

　剣道では、竹刀を握り対峙する両者が生み出す緊迫感が会場を包んだ。勝負の行方は一瞬の駆け引きで決まる。目にも止まらぬ鋭い打突が相手をとらえ、試合開始後、瞬く間に勝利を収める選手もいた。

　その後、柔道、剣道の五人掛も実施され、繰り出される大技の数々に、会場は大きな拍手に包まれた。

　来賓としてあいさつに立った佐藤康博緑区長は「私は小さい頃、柔道も剣道もかじっていたので、当時のことを思い出した。柔道も剣道も、人の道を極めるもの。道を外れた人を人の道に戻すことも、警察官としての皆さんの仕事なのだと思う。素晴らしい演武を見て感動した」と話した。

　飯塚署長は「署員の勇姿をご覧いただけて感無量。これからも地域の方々が安全・安心で暮らせる緑区の実現に向けて取り組んでいく」と語った。

　柔道・剣道団体試合の結果は以下。

　柔道【優勝】地域第一係、【準優勝】専務係、【３位】地域第二係・地域第三係

　剣道【優勝】地域第二係、【準優勝】地域第三係、【３位】地域第一係、専務係