青砥町在住で横浜市立緑が丘中学校3年の赤井遙斗さんが、7月に行われた全日本中学校通信陸上競技神奈川県大会の110mハードルに出場。決勝に進出すると13秒76の記録で優勝を果たした。
この決勝は、出場した8人全員が全国標準記録(15秒)を上回る高次元なレースに。その中で赤井さんは、同大会新記録と神奈川県中学記録を更新する好タイムを叩き出した。記録に関しては「めちゃくちゃ調子が良かったので狙っていた」そうで、予選で自身初の13秒台をマーク。記録ずくめの大会となった。
「褒め」がきっかけ
もともと運動がそこまで得意ではなかったという赤井さん。小学校時代に体育でハードルの授業があった際、教諭に「上手いね」と褒められたことがあったそう。中学で陸上部を選んだのは、その一言がきっかけだった。1年の後半からハードルに専念。2年の当初は15秒台後半だったが、昨年の県通信大会で14秒96を出し、全日本中学校陸上競技選手権(全中)に出場。そこでも自己ベストの14秒90を記録した。「全国の大きな舞台でも力を発揮できたことが、この上ない自信になった」と赤井さん。
練習にも今まで以上に積極的に取り組み、言われたことを一つずつ意識するようになった。「ハードル競技は技術が必要。積み重ねてきた練習がしっかりとタイムに表れる。それが面白い」
目標は日本記録
昨年の合宿の際、顧問に提出した目標カードに「日本記録更新」と記した。8月5日現在、110mハードルの日本中学記録は、昨年の全中で打ち立てられた13秒50。赤井さんは会場で、その光景を目に焼き付けている。「何か一つでも『日本一』と言えたらすごいなと。結果を出すことが、顧問の先生や部活の仲間、家族への恩返しになると思う」と語る赤井さん。それを叶えるには、8月17日(土)に福井県で開幕する全中が最高の舞台になる。
赤井さんは「全国の舞台で最高の結果を。今年は自分が主役になりたい」と意気込んでいる。
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